29/04/2026
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先日、設計させていただいた鮨店で、
同級生の母親の退職祝いを行った。
食事の途中で、大将から
「今月は古城さんのお知り合いが3組来られました」と聞いた。
岡崎さん、富川さん、そしてオガタさん。
二人はすぐに分かったが、
もう一人が思い当たらない。
ダンディーな男性で、
福岡の万(よろず)というお茶のお店の話をされていたという。
その言葉をきっかけに、
ふと一人の人物が頭に浮かんだ。
10年ほど前、福岡に来たばかりの頃に知った、
緒方慎一郎さん。
当時は、あらゆるものを吸収しながら、
それをどのように建築として扱うかを考えていた。
食、衣服、建築、民藝、工芸、デザイン、グラフィック。
それらすべてに向き合い、
包括的に一つの「体験」として立ち上げる在り方。
その輪郭に触れながら、
自分なりに受け取り、思考の中で反復してきた。
その姿勢は、自分にとって建築の捉え方そのものを、
静かに拡張していくものだった。
今回の出来事がどこまで確かなものかは分からない。
ただ、不確かであるからこそ、どこか現実よりも輪郭を持って、静かに残っている。
そしてその輪郭に触れたとき、
ふと、胸の奥が熱くなるような感覚があった。
いつかお会いできた時に、
そのまま話してみたいと思う。
koji_fuk