06/06/2026
こんにちは、樋口板金の樋口です。
土曜は北海道の屋根の歴史の日。今日は、トタンが普及するまで北海道を守った「柾(まさ)屋根」のお話です。
柾屋根は、エゾマツやトドマツを“年輪に直角”に割った薄板を、少しずつ重ねて葺いた木の屋根。年輪に直角に割ると、柾目に沿って水が素直に流れ、木が傷みにくいんです。これは私たちが今も大事にする「雨仕舞い」そのもの。一本の原木から、胴木切り・大割り・駒取り・銑掛け・小割り…と工程を重ね、最後は厚さ4mmの板を16枚取り出します(北海道開拓記念館・小林孝二氏の研究報告より)。
その技術は樺太と北海道を行き来した職人が受け継ぎました。報告に登場する伊藤芳松さん(1915年生)は、のちに北海道開拓の村の復元も手がけ、今は小樽にお住まいとのこと。小樽の古い建物に関わる私には、勝手にご縁を感じます。けれど昭和30年代、トタンの普及と防火規制で柾職は成り立たなくなり、職人は静かに屋根から去りました。開拓の村には今も柾屋根が残りますが、直せる人は少ないそうです。
おかげさまで36年、雨漏りゼロ35年。その根っこには先人の知恵があります。白石区・札幌近郊の方は、ぜひ秋の屋根展へ。最新Noteはプロフィールのウェブサイトリンク(リットリンク)からどうぞ。
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